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Shorinji Kempo

3月8日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。春らしい陽気に恵まれて中、鍛錬に励みます。

3月に入ったからか、随分暖かな日が増えた気がします。市民館のハールも暖房を点けようか節約に挑もうか悩む温度ですが、かつては「節約」一択で、暑さ寒さはひたすらガマンでやってた気もします。まだまだ寒く有る時間帯もありますから、上手く順応して良い修行の時間・空間にしたいものです。

今日は、スタート時に泉田子供会の今年度の役員さんが来年度の役員さんと挨拶に来て下さいました。来年度の会長さんは体調不良で休まれましたが、私とのやり取りをして頂く副会長さんの苗字を聞き、4年程前に月1の土曜日の体験会に何度か来てくれた姉弟のお母さんだと気付きました。毎年の役員さんも含めて、そんな保護者の方とも何人も顔見知りになってますが、もう10年以上の期間、この泉田市民館で活動させて頂いている事の有り難さを改めて実感しました。

今日も、参座してくれた人の顔触れに合わせて内容を変化させて進めます。小4六級のA君・小1白帯のH君は、基本的に自分の状態を意識・点検しながら動く事が出来ないタイプ。また集中力も無いので、「ただ何となく」繰り返すだけでほとんど向上しない「訓練」に成ってしまいがちです。ただ、小1の飽きに入門しずっと「ダラダラ」取り組んでいた小5五級のA君が、現在小学生の最上級に位置し、最近そこに相応しいレベルに挙がりつつある事を考えれば、A君やH君にも可能性は有るでしょう。如何に本人のやる気を引き出すか、自らの意志で自らを動かす様な気持ちにさせるか。工夫したいところです。

16時前にK君・Rちゃん兄妹が到着しましたが、Rちゃんが道衣を着ていません。お母さんに伺うと水曜日辺りからめまいや頭痛等があるそうで。「あら~、メニエールか?」と不安がよぎりましたが、通院された際にはメニエール病の他にも、気圧の変化等の可能性も言われたそうで、出来れば長引かない軽い症状であって欲しいなぁと思いつつ、「見学しながらやれそうならやる」バージョンで参加して貰いました。

自由練習の時間も、あれこれ内容と組み合わせを変え、A君の少年三級科目もほぼ終了し、今月末に試験を受けるK君・Rちゃん兄妹の確認・習熟もボチボチ進みました。中2初段のH君の二段科目の進捗は、私自身が掛けられ役をやる時間をどう取るか課題が残りますが、何とかペースを掴めつつあります。Sさんのヘルニアの手術も無事に成功したそうで、これから3ヶ月ほどの療養期間に入りますが、全ての人が健康を維持出来てこそ充実した修行に取り組めます。その瞬間・その瞬間に精一杯生きる事も含めて、充実した人生に活きる修行に成る様に、年度末1ヶ月の道院運営を過ごしたいと思います。

3月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。夏を感じさせる暖かな陽気の中、鍛錬に励みます。

寒い2月が終わり、いつの間にか3月に。先週とは打って変わった暖かさに、新たな年度に向けての意欲も湧いて来ようと言うものです。そんな中、昨年末から腰痛等に悩まされていたSさんが、手術を受ける事になりました。術後3ヶ月は「運動禁止」との事で、暫くお休みされる事に成りそうですが、円滑な日常があってこその修行ですから、手術が無事に成功してくれる事を願うばかりです。

そもそも少ない一般拳士の参座が更に少なく成る状況ですが、各自のレベルを挙げる事に注力するのは同じ事。今日は、中2初段のH君と小5四級のA君の上のレベルに合わせた内容を想定し、単演では「義和拳第二系・単演」を全員で行いました。前回の試験の前からようやくエンジンが掛かりつつあるA君。天地拳も六系まで覚え、それを時折り自分で復習したり、後輩に当たる人達への相手も随分上手になりました。一方で今週木曜日には、入門1年に成る小4六級のМちゃんが天地拳を第六系まで覚えましたので、本人の意欲次第でもっと成長出来るでしょう。A君が自分で自分をやる気にさせられる様になってくれるとよいのですが。

法形演練では、二段科目の「引天秤」各種を全員で行いました。H君以外は全く出来ないだろうと予想していましたが、先月の会報の技術体験で「横天秤」をやっていたので、意外とみんな積極的に取り組みます。ポイントを全く見ていないのは相変わらずですが、小5四級のA君はある程度仕上がって来ていますし、小4六級のA君や小1白帯のH君は、形はガタガタでも相手を倒す・投げると言う練習は楽しそうです。中2初段のH君も新年度の早い段階で二段科目を終えられそうですが、初段受験時の学科試験での苦戦が響いているのか、二段受験は高校受験を終えてからにしたい様です。まあ、彼が高校生になっても続けてくれる事を信じて、今のうちに二段科目のポイントだけは伝えておこうと思います。

鎮魂行後の自由練習では、小5四級のA君の残る三級科目から「両手寄抜」からの応用形を踏襲します。上手く出来ないと、不貞腐れて説明を聞かないA君ですが、「真剣に聞いてんのか?」と低いトーンで詰めると、ようやく集中します。それを早く自分でやって欲しいものですが。

16時からK君・Rちゃん兄妹が到着しましたので、K君の相手はH君に御願いし、少年五級科目の確認を。決して器用ではないK君ですが、ひたむきに取り組める人なので、徐々に進歩しています。一方Rちゃんは相変わらず集中力が無いのと、「出来ない自分」を見たくないのか、指摘されたポイントをほとんど直せないので、進歩に時間が掛かります。まあ、それが彼女にとっての適度なペースかなと思って、支えていくだけですね。

自由練習後半は、防具を着けての運用法を。「型」を煮詰める事は苦手でも、「人を殴る」事には意欲的になる人もいます。今の刈谷北道院にはそのタイプが多そうですが、人間的成長に留意しつつ、自分で意欲を沸かす事を覚えられる様な修行の在り方を模索したいものです。

2月22日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。冬らしい冷たい空気の中、鍛錬に励みます。

今日も欠席の連絡多数と言う事で、作務を多めに頑張ろうと市民館に入ったところ、ホールにはズラッと机と椅子が並べられています。予定表を観ると、夜間に地区の防災会議が有る様で。「連絡ぐらい欲しいなぁ」とも思いつつ、年度末が近付くと次年度の役員さんとの引継ぎの時期で、大抵この辺りの連絡が滞りがちなのも「風物詩」でしょう。市民館と泉田会館の2つの鍵を常時持たせて頂ける恵まれた環境ですから、会場変更の連絡をLINEで送り、そそくさと隣りに移動します。

参座してくれた人に「やりたい練習が有ったら言って」と伝えると、ホワイトボードにあれこれ書きます。修練を開始する時に、書かれていた「飛連蹴」を観て「飛連蹴は天地拳第四系に出て来るから、天地拳第四系が載ってるページを開いてみて」と小1白帯のH君に伝えると、1分以上掛かりました。全員に「出来れば毎回何を練習したいか考えて、科目表を観て予習しておこうか。何も考えてない人が、参座してこれやりますって言われても、科目表開くのに1分掛かってちゃ練習にならんでしょ」と伝えました。体構を整える為には、まず心構えを整える。「自分のやる気は自分で出す」と同様に、「自己確立」の第一歩と言えるでしょう。

今日は半年に一度の面談を進めようと、基本演練の時間を使い、私が面談で抜けた後の内容を進めておきます。小5四級のA君の為に「両手寄抜」、小4六級のA君の為に「下受蹴」の下地をこなした後、「飛連蹴」を教わり、出来る様になった自分を喜んでいる小4六級のA君の為に、順序を飛ばして「天地拳第四系・単演」も伝えます。

自由練習の時間に入り、じゃんけんで順番を決め面談へ。各自の少林寺拳法に対する取り組みや、日常生活に教えを活かす・日常を変えていく事への意識付けを目的としていますが、普段なかなか時間を取れない個人個人とのコミュニケーションを取る時間として、なかなか有益です。小1白帯のH君は、先日の地区合同昇級試験で他の人が合格し帯の色が変わって行くのを観て、「自分も早く受験したい」と言う欲求も生まれている様です。その「やる気」を上手く自分を成長させる方向に導いていきたいものです。

小4六級のA君は、普段ガッツリ意欲的に動くタイプでは無いですが、試験に合格した時は嬉しそうな様子が見て取れます。マンツーマンでの指導をすると進歩している点が多く観られますので、面談でも「今、あなたにとってチャンスだぞ」と伝えました。あまり「自分で考える」、「自分で決める」と言う事をしていないであろうA君ですが、小学2年生で入門し、気付けば来年は5年生です。自我も生まれる時期でもあり、良い変化・成長に繋がる意識を養いたいところです。

小5四級のA君は試験直前にも面談を行いましたが、それ以降修練への取り組みや試験当日の出来映え、後輩との関わり方に大きな変化が生まれました。今日も小4六級のA君が正対構の「内受突」の順逆を間違えていた時に、「今の少年科目表から抜けちゃった内受突の表があるよ」と小5四級のA君を相手に見せて、A君自身にもやらせてみたら、体捌き・足捌き等の細かいポイントも高めようと努力していました。この変化を何処まで本人が自分の意欲で持続出来るか。期待したいところです。

面談の時間もその間の修練も、そこそこ充実していた様に思います。その満足感を、それぞれが感じていた様な雰囲気で作務を終え外に出ると実に冷たい空気。まだまだ寒い冬の季節、体調に留意して、充実した修行を実現したいものです。

2月15日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな陽気の中、鍛錬に励みます。

寒い寒いと言われる2月でも、風が無く陽が出ていると暖かく感じます。そんな中で修行に励める事に「感謝」して、自らを高める事に注力したいところです。

暫く体調不良で休みがちだった小4六級に合格したA君が参座。休みや遅れての参座の人の居られる時間に合わせて内容を考慮します。下半身の使い方が甘いA君の為に、ウォーミングアップメニューの「踏み込み」を繰り返し、「腰を立てる」事を意識して反復します。時折り「今、意識してた?」と問いかけると、大抵ボヤけた状態で繰り返していますので、ちょくちょく意識付けをしないといけませんね。その後の基本の動きの確認も、中2初段のH君と小5四級のA君を前に並ばせて、「腰を観て」、「膝を観て」とポイントを意識させると、少しずつ向上して行きます。

小1白帯のH君は元気ですが、集中力と理解力は高くありませんし、手本を見せている時も観てない・聞いてない事が多いです。今日は何度か注意した後に、「あ~、もういいよ。座ってて」と、何もやらせずに座らせて他の3人のやっている事を見せます。途中、ふて腐れて他所見をしたり背中を丸めていたりもしますので、そこを注意しながら進めて、休憩に入った時に「やる気が無いなら無理にやらなくて良いけど、どうする?」と聞くと、半泣きで「やる」と答えますので、しっかりした気合いが出せる様にに成ってから戻します。彼は、何年かはこんな感じでしょうね。

「あ・うん」を活用しての学科・法話と鎮魂行を経て、自由練習単演の確認を。その後、H君とA君は各種単演の相対を行い、小4A君と小1H君は「飛連蹴」の練習を。まずは縦に飛ぶ練習を繰り返しますが、身体を安定させられないH君の両手を持ち、支えてあげた状態で飛ばせるとそこそこ良い形で出来ます。徐々にやる事を進めて実際の「飛連蹴」まで到達すると、それを実感した2人は喜んでやります。これが成功体験による「自信」と言うものでしょうが、それを次回まで覚えていられるかが2人の課題ですね。

今日は連盟の会報の技術の体験を、16時頃に来るK君・Rちゃんが到着してから行う予定でしたので、それまでの間にそれぞれの科目の習熟に努めますが、小1白帯のH君は左右の区別がイマイチ着いていない様子。表裏や回数を意識して動くのは更に難易度が挙がりますが、相手をしている小4A君が「攻者」と「守者」の区別を付けられていません。「お前、3年やってて何で覚えてないんだよ!」とガックリ来ますが、それを考えるとH君が左右の区別が出来なくても「まあまあ、そんなもんか」と言う感じでしょう。

K君・Rちゃんが到着しましたので、連盟の会報を用意させ「身を護る」のページの「送横天秤」と「切小手」の体験バージョンを。予め間違えやすいだろうと思ったところを強調して説明しますが、説明を観ていない・聞いていない人は、当たり前の様に持ち方や向きを間違えます。自分の状態を点検し、修正する様に意識して動く事も実は簡単では無いのでしょう。ただ、その行いで自分の質を高める訓練は出来ますので、そんな意識付はしておこうと思います。

少し先の段階の技術を体験する事で、多少少林寺拳法事態に対する興味や意欲も触発出来そうです。中2初段のH君と組んだK君は、「体験だから抵抗しなくて良いよ」と伝えても、力を入れて抵抗しようとします。普段、私と練習する時には無い「掛けさせない」意識で存在する相手にH君も手こずっていましたが、「相手の意識や身体の状態を把握して、抵抗出来ない方向に外してから倒してみ」と手本を見せると、H君はやる気を見せ予想外の倒され方と痛みを感じたK君は顔色を変えます。入門した5年生の頃から「強さ」への渇望を見せていたK君には、時折り「本気」で攻撃して来たらどうする的な練習もやってみると面白いかも知れません。

形としては正確な動きには成っていなくても、新たな技術は皆楽しそうにやります。人間的な成長を主眼に置きながら、技術も楽しめる様な時間・空間を形成して行きたいと思います。

2月8日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。珍しく雪が吹雪く中、鍛錬に励みます。

 

そこそこな降り方の雪ながら、陽射しが有るからか何処か暖かさも感じる不思議な陽気。今日は小1白帯のH君と小5四級のA君の2人のみの参座でしたので、移動の際も私の車に乗り込む事にしました。作務ものんびりムードで始め、部屋のあちこちで「かくれんぼ」をしたがるH君をあやしながら進めます。割りと早めに到着したA君も、ボチボチ真面目に作務をやり、鎮魂行へ。3人での唱和でそもそも大きな声は出せない場所ですが、声の「響き」はなかなか良いものでした。

学科・法話では「あ・うん」を活用し、絵本プロジェクトのページや「チャレンジ」のページを回し読みします。2人に易筋行の種類を説明し、「どの練習が好きで、何故それが好きなのか?」を聞いてみましたが、2人共「法形」と答えます。A君に理由を聞いてみると、「教えられるから」と即答します。「ん?」と思い、更に深堀りすると、自分の覚えた事を後輩に教えられるからと言う事らしく、これまでの彼には無い感覚と答えだったので、正直ビックリです。先月の四級受験の際に、先輩の力を借りて自分の質を挙げられている事と、今度は自分が支える立場に成って欲しい事を説いたのですが、最近ちょくちょく光る取り組みを見せてくれています。

場を変えて、易筋行を。今日は地区の役員さん達が夜間にホールで会議をやられるそうで、早く準備したいとの事で場所を御譲りして泉田会館に変更しました。中2初段のH君も部活動明けに参座してくれたので、まずは天地拳単演の通し練習をしてから、H君とA君で少年三級の科目の習熟をし、私は小1白帯のH君と打棒を使用しての体幹の鍛練を。

3月の小6六級のK君の試験の相手を小5四級のA君に御願いしているのですが、「復習」となる五級科目に対する練度が挙がっていますので、「下受順蹴」の後に三級科目の「突天一」を伝えると、ポイントもすんなり理解して上手にこなします。ですので、「十字受蹴」を反復してから一級科目の「蹴天三」を伝えるとそこそこ出来ます。中2初段のH君との組み合わせでもふざける事が多かったA君ですが、今日はなかなか良い出来。ただ柔法に対してのイメージがなかなか掴めないタイプの様で、嫌気がささない様に配慮しつつも、しっかりポイントを伝え高い水準を目指したいところです。

16時頃にスイミング明けのK君・Rちゃん兄妹が到着しましたので、K君の自宅での習熟の為に座布団や10年近く泉田会館に置きっ放しの柔法マットを使用して前受身の練習を。ポイントを踏まえて段階的に進めますが、身体感覚の「鈍い」K君ですが、前受身に関しては上々の出来ですし、あまり練習していなかった五級科目も、そこそこ出来つつあるのには驚きます。精神的に「自分で高める」と言う事はまだ出来ていませんが、自分のペースで地道な努力を積み重ねるのは得な様です。今後更に、「自分でやる気に成る」感覚を身に付けていって欲しいものです。

妹のRちゃんも、積極性はあり「自分のやりたい事」への意欲はバツグンですが、そうでない事に対する集中力や理解度はあまり無いタイプ。技術的なアドバイスも、聞いている様でほぼ聞いていない・理解出来ていない状態ですので、もしかするとK君よりも「自分を高める」修行に向かない性質かも知れません。ですので、期待も込めてRちゃんには直球で伝える様にしています。圧が強すぎて嫌気がささない様に気を付けつつも、「正論」だけは伝えておこうと思います。

残り20分程で、私は中2初段のH君の二段科目の相手をし、K君・Rちゃんそれぞれに相手を付け、3月の昇級試験に向けた習熟に努めました。理法に対する理解度はかなり高いH君ですが、あまりやった事の無い科目は当然精度は低いです。「掛けられ役」としての私の水準や耐久性の高さも必要ですね。今日は「外巻落」をやっていて、途中肘がコキッと鳴る瞬間があり、「ヤバいなぁ~」と週明けの仕事に響きそうな予感ですが、普段「目の前の困難に負けずに、楽しみながら壁を乗り越えるぐらいで行きたいね」と説いている立場ですから、そのまま相手を務めポイントを伝えます。何度投げられても立ち上がる「達磨」の在り方を、体現したいところです。

その間も、A君がK君を相手の務めながら的確にポイントを伝えていましたので、随分充実した取り組みをしているなと思いますし、彼の変化・成長への「契機」がついに来たかと喜ばしい状態です。この機会を、上手く活かさないといけませんね。5分前にホールに上がって来て下さったお母さんや妹の「ギャラリー」の前で少し易筋行を続け、締めの気合い出しで作務に。A君の妹のNちゃんが楽しそうに走り回っては転ぶと言う光景もあり、全体的に楽し気な雰囲気で修練を終えられた事に、感謝・感謝です。

2月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや冷たい空気の中、鍛錬に励みます。

修練時に欠席される時・遅れて参座される時は、グループLINEで連絡をして頂く事にしていますが、今日も続々と欠席の連絡が。中2初段のH君・先日少年四級に合格したA君・小1白帯のH君と4人の修練に成りそうだったので、H君とA君で少年三級と一般二段の科目を進め、私が白帯のH君の相手をしつつ、H君・A君と混ざろうと考えていたのですが、ホールの掃除機掛けをしている時に到着した小1H君とお母さん・妹のМちゃんから「今日は道院長とHだけですか?」の言葉が。携帯を観ると、A君が欠席・H君が来ても15時頃との連絡が。結果として中2H君も休み、終日小1H君とのマンツーマンと成りました。

ある程度小1H君と相対で動く事を想定していたので、その内容の量と幅を付けるだけで対応出来るのですが、問題はそれがH君にとって過度に成らない様に出来るかどうか。伝える際の言葉やトーンに気を付け、また喋りたがりのH君の喋る時間もある程度取って進めます。身体を動かす事は嫌いでは無さそうなH君ですが、体格や筋力は小学1年生にしても小さく、またこれまでの道院長歴の中でもあまり見た事が無い、「動けるのに、身体の状態を意識出来ない・動かし方の幅が無い」タイプなので、「型稽古」にはあまり向かないタイプなのでしょうが、逆に言えばそこを突き詰めて行く事が出来れば、自分を客観的に観る感覚も養えるかも知れません。

まずは易筋行序盤で、「身体の向き」への意識付けをします。膝が伸び棒立ちに成り易く、また身体を正面に向けて構えられないので、「腰に手を当てて、両手が横に並んでないと身体が横向いてるって事だよ」と意識させると、その後も「横向いてるよ」と指摘される度に、腰に手を当てて修正する様になりました。また、足幅を整えた後に、「ちょっと上下に弾んでごらん」と弾ませて、膝が曲がったところで止めてやや下から支えると、よい下半身の形に成りました。

構えがが整って来ると、突き蹴りの精度が挙がって来ます。ただ、下半身をしっかり使っていると疲れてくるのも早い様で、3回目のターンでもう肩で息をし始め、「疲れた」と弱音を吐きます。スタートする前に「あなた、強く成りたい?技、上手く成りたい?」と聞き、「成りたい」と答えたH君に「その為には、簡単に諦めない様にね」と伝えておいたので、「あれ?もう諦めんの?」と煽ると、少し表情が引き締まります。学科・法話でも、「簡単に上手く出来なくでも、諦めずに繰り返し努力する。その為にも、説明を聞く時や手本を観る時は集中して、良い形を繰り返す様にね」、「それをやるかやらないかは、誰が決めるの?」と聞くと「自分!」と答えますので、「頑張れよ~!」と励まします。

2人だけの鎮魂行ですが、文言の唱和に関してはH君は実に良い取り組みをしています。言葉に乗せる意識も充実していますし、一番最初に覚えた「信条」の時には、自ら読本を閉じて暗唱出来るかチャレンジしようとする姿勢も見せます。また、序盤で伝えた立ち方や腰の立て方も意識出来ていて、整った結手構をずっと維持出来ていました。

「自由練習」では4つの内容を用意し、どの順番で進めるかH君に決めさせます。どの動き・内容をやっていても、下半身の使い方が上達した分、なかなか良いレベルに成っていました。「やっぱり俺が相手をすると一番上手く成るなぁ」とニンマリしつつ、全ての人の手を取って練習する時間をどう取ろうかと思案します。どの人にも進歩・成長出来る可能性がある訳で、その可能性を拡げるのが道院長の役目。使わなかった湯飲みを地区の役員さん達が会議をしている会議室にH君が片付け、その姿を微笑ましい表情で役員さん達が見守り、部屋を出る際に「頑張って下さい」と発したH君に大ウケしている雰囲気に、「より良い修行の空間」の構築の意欲を沸かせました。

1月25日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな陽射しを受けながら、鍛錬に励みます。

今日も欠席される方・遅れて参座される方が多数。そんな時は、作務での掃除機を掛ける時間と範囲が長く大きく成るのですが、これも実に貴重な修行の時間。掃除機を持っている手の手応えや、足の裏のカーペットから受ける感触。その際の周囲の状況やこの後に来る人の顔触れやタイミング、その時の動きの想定等、目の前のスペースを綺麗にしながら受けるあれやこれやの刺激をどう咀嚼するか。修練を始める前には、実に良い瞬間です。今年度から市民館のホールにルンバが設置され、床面のカーペットはごみも少なく成りましたが、この貴重な時間は残して行きたいものです。

序盤は、明日地区の昇級試験で少年六級を受ける小4七級のA君の習熟を中心に。自分を客観的に確認する事と、目の前の相手と意識を合わせる事が苦手なA君は、「型」のレベルはなかなか向上しませんが、逆に自分が苦手な事を認識出来る機会とも言えます。そこにどう向き合うかの胆力と知恵を養ってくれると良いですね。また、「芸能音楽発表会」の際に私自身が相手をする事で、意識する事を直に繰り返し伝えられたので、少しずつ変わって来ているなと思う部分が増えて来ました。今日は中2初段のH君がメインで相手をしてくれましたが、上級者が相手をすれば向上する可能性も増えますね。

今日は、暖房代節約と陽射しの有効活用の為に、3人で窓際に寄りカーテンを開けて学科・法話を。数年前に買い替えられたレースのカーテンは、刈谷北道院設立当初の薄い白のレースと違い、色付きの厚手の物なので、日脚もかなりカットしますし、外の様子も全く見えません。以前は、市民館の駐車場を通り抜けで歩いていた人が、部屋の中の道衣姿の一団を観て、「おっ!」と思っていたりもしたのですが、宣伝効果としては結構低く成りました。私達はまだ良いとしても、市民館の利用者がどんどん高齢化し、またコロナ禍で更に利用者が減っている中で、このカーテン1枚が人の増える可能性をかなり低くしているなとも感じます。

15時過ぎに、明日少年四級を受験するA君が到着。相変わらずダラダラしていましたので、宿題を返却する際に20分程面談の時間を取りました。「今のあなたは全力でやってるか」、「やってないなら、それ絵は良い事か悪い事か」、「自分の今の状態は、良い状態なのか悪い状態なのか」を問い、「ダラケるなら、自分がキツイ扱いを受ける事を覚悟してダラケろよ。ただ、僕は厳しくはしたくないから、出来れば一生懸命やってくれよ」と伝えました。渋々動き始めたA君とH君ので試験に向けた習熟に入りましたが、今日はまずまずの取り組みでした。

16時頃に小3八級のRちゃんが到着。A君の試験の相手もして貰いましたが、Rちゃん自身の3月の少年七級の受験に向けてのアドバイスもします。意欲は強く積極性も有るRちゃんですが、身体操作への意識はあまり高くありません。「やってるつもり」で終わらない様に、言われたくない事でも伝えて行かないいけないでしょうね。そこを乗り越えられるだけの、精神的な強さが有る事を望みますが。

一方のA君は、今日の2時間で出来る様になった事がすっかり抜け落ちて、向上する前の動きを繰り返します。「出来る様になった事を、簡単に捨てるな」と伝えますが、本人は何を言われてるのかも解っていない様子。「シンドイわ~!」と思いますが、出来る可能性が有るなら粘り強く伝えるだけですね。

その間、小5五級のA君の相手はH君に任せますが、技術的なポイントや意識の細かい部分を、繰り返して行うどのタイミングを伝えるのかも含めて、ちゃんと考えて伝えてるなと感じます。「理」を理解して伝えられる相手とは、そこそこ良い練習をするA君。私自身が相手をする時間も増やしましたが、そこに可能性を見出すだけですね。「魂の指導者」や「道院長は機関車たれ」と言う言葉通り、自ら動いて相手をする事をやってナンボでしょう。年明けから良い体調を維持出来てますから、「より良い修行の空間」をしっかり構築していきたいと思います。

1月19日(日)、「泉田町芸能音楽発表会」での演武披露。

本日は、毎年1月に開催されている「泉田町芸能音楽発表会」で、演武披露を行いました。

昨年12月頃から準備して来た、この演武披露。3回出演して貰おうと考えていた小5五級のA君が、家族行事で不参加と成り、また子供会行事で早い時間帯での出演には間に合えない小6六級のK君のスケジュールを考慮して、出番を地区の役員さんに工夫して頂いたのですが、K君が体調を崩して不参加と成り、なかなか順風満帆とはいきませんでした。

K君と組演武を行う予定だった小4七級のA君の相手を私が務める事で、何とか全員が出番を確保出来る様に段取りします。

約1時間前に泉田会館に集合して、事前の練習の時間を取れる様にしましたが、なかなか一緒に練習出来ない小3八級のRちゃんと小4白帯のМちゃんは、自分達で率先して合わせを行っていました。また、県庁勤めで鳥インフルエンザへの対応の為に出番に間に合わない可能性も有った副道院長のNさんも無事に到着し、中2初段のH君と合わせを行います。

今回も、デジカメでの撮影係は3月で休眠した中1のA君に御願いし、快諾を得ましたが、休眠したOBが道院行事に積極的に参加してくれている実例として、A君の存在は実に貴重です。

押し気味の進行の中、いよいよ本番です。4人に人数が減った小学生団体演練では、「可愛い小さな男の子」として小1白帯のH君が歓声を受け、またМちゃんやRちゃんの蹴りの高さや鋭さには、感嘆の声が漏れていました。

H君とSさんの親子演武でも、H君の奮闘ぶりが平均70歳オーバーの観覧席からは、喜びのリアクションが見受けられました。その後のA君と私の演武では、相手と合わせて動く事と自分の状態を客観視する事が苦手なA君と、詰めて練習し指導する時間が取れたので、僅かながらでもA君の進歩が見受けられ、今後の指導へのヒントが見えた気がしました。

小学生女子の組演武として披露したRちゃんとМちゃんの演武は、私の紹介コメントがプレッシャーに繋がったのか。Rちゃんの普段の勢いが随分と削がれてしまいましたが、それでもそれなりにまとめていたのは今後への期待が感じられます。トリのNさんとH君の演武は、その迫力で空気がピシッと締まり、「護身術」・「武術」としての側面もしっかり打ち出せた様に思います。

様々な困難な要因がある中で、地域行事への貢献が何とかこなせたのも、地区の皆さんの支援はもちろん、保護者の皆さんの協力があってこそでしょう。5年ぶりに復活した終了後の抽選会にも、Sさんを中心に大勢が来てくれたお陰で、私は名古屋に出向き、所属長懇親会に出席する事が出来ました。今後も多くの人達の支えを得て、充実した道院運営を心掛けたいと思います。

1月18日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。暖かな日差しも感じる気候の中、鍛錬に励みます。

明日が「泉田町芸能音楽発表会」の本番と言う事もあり、前日準備の為に市民館ホールを御譲りしての修練。小6六級のK君がマイコプラズマ肺炎になってしまい、明日の発表会も欠席と成ってしまいました。小学生の団体演練は人数を減らして列を組み替え、K君と組演武を発表する予定だった小4七級のA君の相手は、私が務める事で対応しようと思います。

K君・Rちゃん兄妹は、どちらかの体調が悪いとお母さんの送迎が出来なくなり、どちらも欠席しないといけなくなりますが、発表会前日と言う事もあり、お祖母ちゃんがRちゃんを送って来てくれました。こんな時こそ丁寧な応対を心掛けて、「孫が良い習い事をしている」と思って貰わないといけませんね(笑)。Rちゃんは13時から15時までしか来られず、連盟の会報を回し読みした学科・法話の途中で帰りましたが、その際も迎えにみえたお祖母ちゃんに小1白帯のH君が座布団をを用意しに走ったりと、気配り・目配りをしてくれました。

今日は、基本的には明日の発表会の演武の組み合わせでの習熟を中心に進めましたが、飽きも来るので時折り他の組み合わせと内容も絡めます。

家族行事の為に今回の発表会には参加しない小5五級のA君には、その時その時で来ていない人の役割りを御願いしていますが、徐々にですが「後輩」の相手が上手く成って来ています。特に小1白帯のH君の相手をしている時は、話を聞いていないH君に対してイラつく事も無く、手本を示しつつ、意外に技術的に大事な事も伝えていたりしますので、徐々に「先輩」らしさが育ってきているのかも知れません。

自由練習の時間でも演武練習を進め、途中皆んなの前での発表の時間も取ります。団体演練の中には中2初段のH君が入り、私も小4七級のA君との演武の後に、小5五級のA君とRちゃんと小4白帯のМちゃんとの演武を急遽行いましたが、A君も何処か嬉しそうです。

副道院長のNさんと中2初段のH君も、少ない練習時間の中で良い仕上がりをしています。ただ、県庁勤めのNさんに鳥インフルエンザへの対応の為に、明日の発表会に参加出来なくなる可能性が浮上。修練が進むに連れて増える携帯への連絡で、その危険性がどんどん高まっている様で。その場合は、私がH君の相手を務めてトリを取る事に成りそうです。「あら~、随分出番が増えちゃったね」とも思いますが、逆に言えばそれだけ自分の練習する機会に恵まれたとも言えます。2回ぐらいしかやっていない動きですが、もしもの時はしっかり役目を果たしたいと思います。

それぞれの面々が、それぞれの事情を乗り越えて集う修行の場、そしてその成果を発表する場。結果の良し悪しも大事ですが、「やって良かった」と思える様な進み方と終え方をして欲しいものです。

1月11日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。1月にしては暖かい陽射しを受けながら、鍛錬に励みます。

作務をしている最中に、和室でのお茶の教室を指導されている下・同級生のお母さんから「今年も宜しく御願いします」と新年の挨拶を受けました。地域に貢献出来る活動を目指して、今年も頑張りたいですね。

昨日突然、LINEにコロナ禍前まで小4から中1まで在籍してくれていた高校生の女の子から連絡を頂きました。高校の吹奏楽部の定期公演のチラシを渡したいとの事で、修練終了時刻頃に来てくれる手はずになりましたので、小学校の部活動でも金管バンド部でしたから「まだ、続けてたんだなぁ」と嬉しく思いつつ、その当時からの数少ない在籍者の中2初段のH君が部活動明けの疲労で欠席・また数少ない女の子の後輩のRちゃんも家の用事で欠席と、間の悪さも感じながら修練を進めます。

序盤は、来週の「芸能音楽発表会」の内容に絡めて単演から始め、「天地拳第一系・相対」へ。副道院長のNさんと小5五級のA君は、「龍王拳第一系・相対」や「義和拳第一系・相対」、「天地拳第二系・相対」に進めます。

鎮魂行前に受身も行いましたが、座布団を使わずに行っていたSさんが、うずくまる程弱って行きます。丁度と言いますか、コロナ禍まで私の武専の同級生の脳外科医から教わっていた治療法を、その会場を提供して下さっていた治療院で身体のメンテナンスをして貰いつつ、昨年から治療法の指導も受け始め、今年は土曜日にNさんとSさんに練習台に成って頂こうとしていたところ。と言う事で、鎮魂行後の自由練習で、Nさんに易筋行を仕切って頂き、私はSさんの治療を。股関節や腰に痛みの出やすいSさん。少しでも健康的な生活をして欲しいところですが、5分程の施術後暫くして「おっ?調子良く成って来ました」と、そこそこ動ける様になりました。他人を痛めるだけでなく、癒す事も出来る技術を目指したいですね。

その後、私がNさんの相手をしてH君との演武の動きの確認を。年末年始をそこそこ鍛錬に励みながら過ごせたので、私の身体の動きは悪くありません。木曜日の修練時には、H君と動きを確認しながら演武の合わせもやりましたが、こちらも良い感じで習熟に努められましたので、1週間後の本番に向けて、少しでも2人のサポートをしておきたいものです。

ラストにキックミットを使用しての当身を進めようとしていたところ、制服を着た女の子が到着。部活動明けのKちゃんが来てくれました。後輩が「誰?誰?」とソワソワしている中、恥ずかしがってマスクは外してくれませんでしたが、何となく面影は残っています。高校の音楽部と言う、下手な武道よりも厳然とした「縦社会」に身を置いている為か、以前より礼儀正しく成長した姿が嬉しくもあり、悩ましくもあり。なかなかな名門校で朝7時の「自主練」から夜8時ぐらいまでの部活動をこなしているそうで、身体に気を付けて頑張って欲しいものです。

はしゃいでいる後輩達と徐々に打ち解け始め、年末年始のお土産のお菓子も受け取り、玄関まで見送って挨拶をする後輩に、嬉しそうに手を振って帰って行ったKちゃん。OB・OG達が顔を出したくなる時間・空間じゃないといけないなと言う想いを強くしながら、締めの気合い出しを終え、帰路に着きました。