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Shorinji Kempo

11月4日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。市民館に向かう車中でも汗ばんで来そうなくらい暖かな気候の中、鍛錬に励みます。

今日は、基本演練で白帯達に順・逆の動きと逆・順の動きの区別をしっかり頭で理解し身体で覚える&それを茶帯が相対演練で支える時間を作りたく、整列時の並びからウォーミングアップの内容まであれこれ試してやってみました。週1回しか参座しない子や開足中段構での連の動きを理解出来ていない子もいる中で、そこそこ効果を上げた気がします。学科・法話では、ここのところ続けて読んでいる「自己確立」と「自他共楽」のページを。続けて読んでいると理解度も上がって来る様で、開祖が「人造り」の為に少林寺拳法を創始した事と、「どんな人間を育てたかったのか」を皆解って来ている様です。

法形演練では白帯達は「天地拳第一系」の3の鈎突を。スピードを落としてゆっくり丁寧に反復する事で、形を丁寧に覚えて貰おうと試みますが、小学校2年生くらいの体格・筋力ですと、姿勢を維持する事がまだ困難である様で、なかなか正確には伝わりません。それでも繰り返し行う事で、やはり時間が経てば変化・成長していますから、粘り強く行いたいものです。

鎮魂行を経て、自由練習に。白帯達は今日行った事を総ざらいして復習。茶帯・黒帯組は「片手押抜」と木曜日にRちゃんMちゃんに伝授した「小手巻返」モドキを。「小手巻返」の投げの原理だけを取り出して行ったんですが、意外にも二人共あっさり体得したので今日は少年三級のI君にも覚えて貰いました。当初は初めてやった「片手押抜」にも「小手巻返」モドキにも戸惑っていましたが、ホワイトボードを使用しての説明を加えたりと、何度か止めて練習するうちにそこそこ出来る様になって来ました。

片や正対構からの「内受突」の裏・表と「上受突」の裏・表に飽きて来た10月入門の小4女子のMちゃんが、「レの字でやりた~い!K達にも教えたら」と言い出したので、残り10分で単独での運歩・体捌・受け手・反撃と攻者の上段逆突を練習して、いざレの字での「内受突」の裏を。ようやく正対構からの振身と受け手・反撃を覚えた小2男子のK君・K君にはちょっと早いかと思いましたが、こちらも意外にこなせていました。左右が変わると運歩の方向や受け手で混乱する事が多い様ですが、傾向が掴めて来れば、必要な説明や反復する内容がより明確に見えて来ます。これを早く頑張って修練に励んでいてくれる皆のレベルアップに繋げて行きたいものです。

 

10月28日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。2週続けて台風が近付いている様で、あいにくの雨。欠席者が多かったんですが、少年野球が休みになってR君R君兄弟が参座してくれたので、皆で協力して鍛錬に励みます。

今日は、開足中段構での順・逆と逆・順の振身の区別を全員に理解して貰うつもりで修練メニューを構成しようとしていたんですが、やはり個々の理解度に差が有って、皆が思う様な動きをしてくれる訳ではありません。そんな中でも、「どうすれば出来る様に成るか」を工夫して工夫して修練を進める事は有意義でしょうし、その過程で先輩には「先輩らしさ」を発揮して貰う機会を設ければ、それはそれで貴重な時間となります。今日はMちゃんに前に出て貰い、皆に背を向けた状態で突き蹴りの反復を行いました。私が主座を務めている時は、皆の方を向いていないといけませんから、振身を逆にして鏡に映した様な形で行うんですが、逆に背中を観て真似る方が理解し易い人もいるかも知れません。あれこれ試してやって行きたいものです。

法形演練で白帯達に正対構での上受突をやらせたかったので、基本演練の最後に間合いを離して相対で行いました。当たる間合いだと、緊張して手足しか動かせない人も多いので、動きを身体で理解出来るまでは離れた間合いで行うのも有効でしょう。

学科・法話では、「自己確立」と「自他共楽」に対する少年読本と一般読本の書かれ方の違いを読み比べ、法形演練・鎮魂行へ。今日は、自由練習の時間に年4回の割り当てのある泉田会館の清掃を行いたかったので、前半30分で白帯組は「横転より起き上がり」と開退しながらの下受の復習・茶帯組は逆小手や二級科目の習熟に当てました。

後半30分の泉田会館の清掃も意外に皆しっかりと行い、サボろうとする人間が少なったのが嬉しい驚きです。泉田会館が使用出来なかったら、修練を行う事自体がかなり大変になる事を皆に説明し、改めて「感謝」の想いを抱く事とその想いを行動で顕すことの大切さを伝えて、「お茶の時間」といたしました。

 

10月21日(土)の修練。

本日も泉田会館での修練。連日の雨ではありますが、衆議院選挙を明日に控えて泉田市民館に立ち入りが出来ない状態でも修練が出来る有難さの中で鍛錬に励みます。

今週は、運歩と順突の身体の使い方と体勢作りを重点的にやっていたので、今日もその流れで開退と下受をやろうと決めていたんですが、ウォーミングアップの締めに景気付けとして蹴上をやった時にハプニング発生。Kちゃんに前に出て貰い、二人が向かい合った近い間合いの状態でも、膝をしっかり引き上げれば蹴りは出来るよという事を見せようとしたら、タイミングがズレて私の蹴った後の足とKちゃんの蹴り上げた指先が正面衝突。衝撃や痛みに対してまだ耐性が出来ていない為か、いつもは強がるKちゃんが立ち尽くして号泣する始末。基本演練には参加せず暫く休憩して貰う事になってしまいました(泣)。

その事で私自身ちょっと変なスイッチが入ったのか、ホールの隣りの和室で防災会議が行われる予定だった事もあり、今日は雰囲気を締めて緊張感を持たせて修練を進める事にしまして、休憩中に「追いかけっこ」をしていて、「やってはいけない事」としていつも伝えているホールの外まで走り出たR君・R君にゲンコツのお仕置き。あまりやりたくない「お仕置き」ですが、やられた本人達も納得して受け入れた様で一安心。そのまま順突の体勢の確認から千鳥足と差込足の復習に入り、茶帯のR君I君にまず手本を見せて貰ってからの運歩の習熟に入りました。後千鳥足で退り続ける事や開退しての上受蹴や逆に差し替えて入っての内受突等、このメンバーではかなり苦戦するだろうなあと予想していたのですが、思いの外皆の理解度が高く、ほぼ全員やれていたのには驚かされました。

休んでいたKちゃんも、学科・法話の時間から復帰。「自己確立」と「自他共楽」の説明と、目的意識をしっかり持って集中して鍛錬に励む事を話しました。法形演練ではNさんと茶帯組は少年二級科目の習熟・白帯組は私と順突の習熟を。火曜・木曜とI君が休んでいる中で「送小手」を重点的にやってコツを掴みかけているR君は、即座に「送小手」を希望。3人で意欲的に修練に励んでくれました。鎮魂行後の自由練習でも同じ流れで行い、白帯組は下受しながらの開退を分解してゆっくり行ったんですが、こちらも予測していた以上に皆の習熟度が上がりました。が、始める前に「やる前の状態」を一人ずつ全員の前でやって貰い、締めに上達した姿を再度一人ずつ発表して貰ったんですが、やや気持ちが弱く人一倍「失敗」に対してメゲるK君が、やっている最中に緊張に負けてパニックに。結果全く練習する前の状態に戻ってしまい、その自分の出した結果に悲しみ泣きじゃくる事に。全員が発表し終わるまでそのままやらせ、その後に全員を集めて、再度集中して修練に励む事と自分の弱さに打ち克つ為の武技武術であり闘争心である事、そして得手不得手は誰にもあるので皆で援け合って頑張って行く事の大切さを話しました。K君にはトイレに顔を洗わせに行かせ、その帰りに「Kは自分をどう変えたいんだ?上手く出来なくて泣くだけの人間でいたいのか、それとも強く成りたいのか?」と聞いたら「強く成りたい」と答えてくれましたので、「すぐには強く成れなくても、皆で協力して頑張って行こう。だから簡単には泣くなよ」と伝えました。

締めの雰囲気としてはイマイチだったので、二人一組を作らせ何を練習するかを自分達で決めさせる、正に「自由練習」を10分だけ行いました。その後一組ずつ発表したのですが、K君もK君との組み合わせでトップに発表。動き自体はイマイチだったものの、先程は泣いて終わった人前での発表も逃げずにこなしてくれました。その後の「お茶の時間」も皆で楽しみ作務を終えられたので、4人が泣いた今日の修練も良い感じで締め括れた様な気がします。

 

10月14日(土)の修練。

本日は専有道場でのスタート。達磨祭と9月頭に一般二級に合格したRちゃんMちゃんの合格証書授与も行いました。

行事の段取りがあまり適確に出来ていない最近ですが、今日は遅れて参座される方が大半でしたので、作務のほとんどをKさんに御願いして、私は達磨祭の段取りと祭祀奉読の練習を。3月の五段受験時に入手した達磨祭祭祀の巻物ですが、1年で今日しか使用しないのでしっかり活用しないと勿体無いですね。今日参座出来る全員が揃うまで、KさんMちゃんの科目の復習や白帯組の学科や来月の刈谷北通信に載せる写真の撮影等、上手く時間を調整しつつ、達磨祭を挙行。先月の入門式でも感じたんですが、儀式時の「厳かな教典の読み方」を何となく掴んだ気がします。導師法話では達磨の経歴・経験や「面壁九年の修行」、「不撓不屈」の在り方を話したのですが、白帯組には1か月前くらいに学科・法話で話した「開祖が金剛禅を創始した理由」が随分助けに成りました。やはり普段行っている読本の読み込みや法話の蓄積が無ければ、儀式の時に何を話しても上手く伝わってはくれませんね。

時間がかなり押しましたが、何とかスケジュールの範囲内でRちゃんMちゃんの合格証書授与を。二人には「当日の感想・今後の抱負・後輩に対してやる気を引き出す一言」を御願いしましたが、例によって例の如くガンガン気合いの入った一言ではなかったものの、それなりに先輩らしい言葉も述べてくれました。

場を変えて易筋行を。今日は白帯組は受身の練習を集中的に行おうと思いましたが、専有道場での門信徒達の有り様を見て、やはり相対演練の時間を取ろうと基本演練の時間を長めに取りました。単独での突き蹴り受けが満足に出来ていないと相対演練もままなりませんが、逆に単独でやっていても受けの意識や体構や身体操作の意識も育ち難いメンバーも多い様で、仲間意識の醸成も含めてレベルや体格の違う相手でも組ませてやってみました。なかなかに良い雰囲気だった様に思います。

私が白帯組に受身を教えている間に、NさんKさんRちゃんで一般級科目の復習を。中学生女子の二人もどんどん忙しくなって来るでしょうから、参座出来た時に新しい法形の習熟は勿論、過去に出てきた法形の復習も上手くやって行きたいところです。折角のレベルを維持しつつ、更に積み上げをしていきたいですしね。今日白帯全員に「横転より起き上がり」を説明出来たんですが、割りと皆理解度・再現度が高かったです。個々によって集中力も習熟度も違いますし、次の参座の時に覚えているかは怪しいものですが、練習しては集めてポイントの説明・また練習しては集めてポイントの説明と繰り返した事で、皆が結構上手く出来る様になった気がします。最後に10月入門予定のMちゃんと茶帯のRちゃんに皆の前で「手本」として発表して貰いましたが、全員にRちゃんの受身の上手さが理解出来るくらいのレベルには挙がって来た様です。易筋行の締めに振子突6本を全員でやった際、Rちゃんがタラタラしていたので前に出て号令を掛けて貰いました。これがなかなか良く、皆のテンションが揚がった状態で修練を切り上げ作務に移る事が出来ました。

 

10月7日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。めっきり朝晩が冷え込む様になりましたが、日中は心地良い日差しがあり正に鍛練日和です。

今日は逆突の動きの習熟を重点的にやりたくて、基本演練をほぼ全てそこに費やしました。開足中段構での上段突に始まり中段突に移り、その際の重心移動と蹴り足の使い方と軸の意識を活用して、「上受」・「外受」・「打払受」を行いました。ゆっくりした動きや一つ一つを区切って行う動きは、テンションが揚がらず皆はあまりやりたがりませんが、勢いやスピードでゴマカさずに丁寧に練り上げて行くには必要な部分でもあるでしょう。今日の練習は、新入門の2年生の子等には結構効果的だった様です。

そろそろ受身の練習も始めたいので、自由練習では柔らかく転がる事から始めました。泉田市民館のホールはコンクリートにカーペット敷きという事もあり、和室から座布団を運んで来て横転から始めてマット運動的に前回り・後ろ回りを。今回の新入門者は転がる事に対する恐怖心が少ない様ですので、受身の練習も捗りが良いかも知れませんね。自由練習後半は、今日の復習として正対構からとレの字からの「内受突」の裏と表を。キックミットでの当身もやりたかったので、お茶の時間をやや過ぎてからキックミットに入ったら、盛り上がり過ぎて終了したのが17時10分前に!「今からお茶にするのか~?でもお茶の時間が無くなると大ブーイングだよなぁ」と思いお茶の時間にしましたが、易筋行より遥かに高い集中力と積極性で5分でお菓子を完食!やや時間を越えましたが、作務を終えて修練を切り上げました。

 

9月30日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。心地良い風の吹く中、鍛錬に励みます。

今日は白帯組が通う小学校で運動会があり、全員が欠席。残る茶帯組と普段出来なくなったちょっと高度な事や乱捕り等をやろうかと考えていたら、茶帯組全員が部活動や野球・バスケで全員欠席となり、結果的に先週の一般のみの易筋行と同様にNさんKさんのみの参座となりました。2週続けてなので御休みにしても良かったのですが、先週一般のみの易筋行終了後にNさんから「茶帯達に教える時の為にも、10月は一級科目の復習をして有段者全員でポイントを共有しておきたい」とのリクエストもあり、貴重な機会としての活用を選択しました。

まずは軽く基本演練で開足中段構での上段突・中段突の確認と下受・打払受の復習を行い、一級科目の「諸手突抜」・「片手押抜」・「片胸落」・「襟十字」を。どの法形も「正中線を立てる」・「肩の力を抜いて足を効率良く運ぶ」といった軸の意識が無ければ、単なる手足の動かし方の繰り返しになってしまい、型としての精度が落ちてしまいます。先週に引き続いての体捌・足捌の説明だった為か、NさんKさん共に理解度が高かった様に思います。

今日は専有道場での易筋行ではなく、正規の刈谷北道院の修練であるので一般3人だけで学科・法話も鎮魂行も行いました。Kさんに僧階補任に関する説明をした後に読本を読み、日常生活に有益な信仰の在り方や金剛禅の修行の在り方を話しました。内容も着地点も一切想定せず話し始めたので「つまり何の話なの?」という感じの法話になってしまいましたが、結論として「高い目的意識を持って、自分の取り組み方で有意義な修行にして下さい」との方向に何とか着地する事が出来ました。

気持ちの充実した鎮魂行の後に自由練習。Kさんのリクエストに応じて、二段科目の序盤に出て来る「逆小手」からの変化技を。まずはバックダウンの法形全般に共通する「理」の確認をした後に、「龍投」・「逆手投」・「外巻天秤」を行いました。「龍投」では「軸の意識」・「逆手投」では「ケサ切り」の体捌・「外巻天秤」と関連としての「外巻落」では、密着した状態での投げ技のポイントになるであろう「壁を作る」身体の使い方を意識しながら進めます。出来る・出来ないはともかくとして、本人が何を意識して行うかで身体の使い方も法形の質も変わって来ます。それは修行の価値も同様でしょう。そんなこんなを考えながら行っていると、4時間という修練時間もあっという間に終わってしまいます。「早いなあ~」と思いつつも、ほとんど動かずまた「掛けられ役」もやっていない私自身の修練の在り方に反省しきりです。「もう1人大人が居てくれれば、もう少し身体を動かすかもなぁ」と他力本願で修練をまとめて、家路に着きました。

9月24日(日)、9月度道院修練(一般のみ)。

本日は専有道場で一般のみでの易筋行。Kさんの教員採用試験準備に合わせて暫くお休みしてましたが、新入門者が誕生してくれた影響で一般の科目を修練する時間がなかなか取れなくなっていますので、貴重となるこの場。5月以来の久々の開催をNさんKさんと楽しみました。

今日は昼過ぎから名古屋で所属長会議がある事もあり11時半で終了する予定でしたので、序盤の級科目の復習は二級科目・一級科目からの抜粋で。先日一般二級に合格したRちゃんMちゃん、少年三級に合格したR君I君の今後の進歩の為にも、有段者の級科目の習熟度が重要になって来るでしょう。「半転身蹴」・「横転身蹴」の三合拳の意味合いや身体操作の区別から、「十字小手」のポジション取りまで。級の科目も突き詰めて行くとサクサクとは進みません。でもその時間を「楽しむ」事が出来なければ、そもそも少林寺拳法なんてやってても楽しくないでしょうね。

今日は送りの法形の理の研究もしたかったので、都度時計で残り時間を確認しながらの鍛錬。二段科目の「打抜」で順の体捌や「膝を抜く」・「腰を割る」といった感覚を確認したら、「抜打押小手」に。その前段階として「押小手」と「小手巻返」の復習もしましたが、これを小中学生にどう教えようかと悩むところです。一回一回止めていては「理」の体感もし難いでしょうが、手首や関節に負担を掛けない為にはやはりそちら方向で行く方が良さそうですね。

ラスト30分程で、先日知人からお借りした連盟から出されたDVDで観た「天秤投」の崩しの方向の体感を。「こんな感じかな~」と3人で確認し合いました。その後に「送小手」~「横天秤」・「送天秤補」・「送捕」と進めると、共通する部分と違いのある部分が結構比較して理解し易かった様に思います。「時間が有れば」の条件付きになってしまうんでしょうが、系統を揃えて修練・確認する等工夫をすれば、まだまだ自分の技術レベルも挙げられそうだなとの手応えを感じつつ、長引かない様に切りを付けて撤収し、昨年は遅刻してしまった所属長会議にも余裕をもって出席する事が出来ました。

9月23日(土)の修練。

本日も泉田会館での修練。

随分涼しく心地良い風が吹く様になって来ましたが、日中は暑く感じる瞬間も有り、鍛錬に励むには絶好の季節に成って来ました。

今日は、二つ在る門信徒の通う小学校の内の一つで運動会があり、来週はもう一つの小学校の運動会と、続けて半数近くが休む状況ですが、参座してくれるメンバーで組み合わせと内容を工夫して修練を形創る良い機会です。今週は色帯組の学校・来週は白帯組の学校での運動会開催ですので、内容はガラッと変わりそうです。一般門信徒もそこに上手く対応出来るかで、普段何を意識してどんな修行に励んでいるかが如実に表れそうです。

スタート前に送迎にみえたK君のお母さんの隣りに、良く似た顔立ちの女性が。K君のお祖母ちゃんが少しだけ見学したいと来て下さいましたので、お孫さんが元気に気合い出している姿を見せたいなと思い、ウォーミングアップをカットしていきなり基本演練に。皆のテンションも高く、見ているお祖母ちゃんにも喜んで頂けた様で、帰る際に「皆、楽しそうですね~!Kがいつも見に来てくれと言ってて。土曜日は私がヨガをやってて、今日は祭日で休みだったので来ました」との言葉を頂きました。なかなかやってる本人達に「やり甲斐」を実感出来る修練には出来ていないんですが、たまに見に来て下さる御家族には喜んで頂ける様にはしたいものです。

今日は白帯組中心の修練になる事が判っていたので、基礎の部分を丁寧に練り上げる時間を中心にしようと考えていましたが、なかなか思う様には進歩しません。まあ小学生低学年の集中力と考えればそんなものでしょうし、まだ入門して3ヶ月弱なのに、それぞれに「クセ」が付いていて「この動きが出来ない」・「この部分は意識出来ない」という面が各自にあり、一つの練習方法で全ての人間が同様に進歩する事は出来ない様です。今日は開足中段構での「中段突」と「打払受」をやりましたが、この部分の練習は多少成果が上がった様で、その後の動きにも活きて来ていた気がします。一つ一つの動きに適した、そして各自の特徴に即した方法を、少しずつでも練り上げて行くしかありませんね。何度も同じ注意を受けて嫌気がさす事もあるでしょうし、自分でもやろうと思って気を付けているのに出来ない「現実」にめげてしまう人間もいるでしょうから、あまり「追い詰め」過ぎない様に気を付けつつ、しっかりした修練の在り方を心掛けたいと思います。

 

 

9月16日(土)の修練。

本日も泉田会館での修練。

台風が近付いているらしく朝から雨が降り続いており、窓から入る風に若干の肌寒さを感じながらも鍛錬に励みます。

泉田会館はややスペースが狭い為、作務に掛かる時間が短く済みます。なので今日のウォーミングアップは、早く参座してくれた人間のリクエストに応えてやる事を作りました。「決められた動き」が修練の大半を占める少林寺拳法。「飽き」や「窮屈さ」を感じる小学生も多い事でしょう。技術レベルや理法を丁寧に練り上げつつ、飽きられない様に気を付ける為には、雰囲気もそうですがやる内容のマンネリ化は上手く避けて行きたいものです。今日はスタート前に誰かが遊んでいた「蜘蛛歩き」を。実際やってみるとかなりキツそうな動きですが、やや競争的要素を加えると皆高めのテンションで行います。そのままの雰囲気で基本演練に繋げて行きたいものですが、はてさて。

法形演練では私が白帯組と正対構からの「内受突」の裏表を、Nさんに茶帯組を見て頂き「腕十字」と「屈身突」の復習を。自由練習ではまた役割を入れ替える等しながら行いますが、なかなか皆のテンションや集中力を維持するのも難しいものです。まあ修練中、常に集中しておくのは小学生には難しいものでしょうし、あまり堅苦しい雰囲気になり過ぎるのも私自身の「趣味に合わない」のですが、ダラダラ過ぎてもいけないでしょうから、都度何処かのタイミングでピシッと集中する瞬間を作りたいものです。ただ遊んでいてはいけないよなという側面と、皆で集まって楽しく遊べる事自体に意義があるという側面のどちらも兼ね備えつつ、伝えるべき技術と教えを徐々にながら伝えて行きたいものですね。

私の稚拙な指導ではなかなか簡単な事ではないですが、それをやってこその修行であり人造りの道なのでしょう。

 

9月9日(土)の修練。

本日は専有道場でスタート。7月・8月に入門してくれた門信徒達の入門式を行いました。

今日はR君兄弟が野球の公式戦が入り欠席でしたが、7月入門のK君・Kちゃん・R君、8月入門のK君、4月から在籍して下さっているKさんの入門式として行い、入門者代表としてKちゃんに誓願文奉読も担って頂きました。久々過ぎて、誓願文の巻物が専有道場に有る事自体忘れてしまっていましたが、Kちゃんには火曜日の修練時に文言を起こしたプリントを渡して「練習しておいて」と御願いしておきました。その時も「練習して来ないよ」と言い、今日も専有道場に到着してすぐに「練習して来なかったから、上手く出来ないよ」と言い、巻物が有る事に気付いた私から「折角だから、プリントじゃなくて巻物でやろうか」と言われると、「上手く出来ないからヤダ」と言うKちゃん。流れはあらかじめ説明しておいたものの、私の表白文奉読の後にいざ自分の出番が来た時のKちゃんは、表情は全く変わらないもののその佇まいからは極度の緊張が感じられ、文言を唱和している時にも繰り返し唾を飲み込んでいる様子でした。それでも、繰り返し練習して来てくれたんであろう着実な読みっぷりで、読み間違えたところも自分で戻って読み直す辺りの、緊張しながらも冷静に自分の有り様を点検している様が頼もしくもありました。

入門式後に「緊張してたのによく頑張ったよ」と伝えると、「全然緊張してないよ。ちょっと噛じゃったから焦っただけで」といつも通りの淡々とした「強がり」や「憎まれ口」を口にするKちゃんを始め、新入門者ですら「個性派」の多い刈谷北道院。全員で「好きな食べ物」を絡めた自己紹介を行い、笑いに包まれた中で入門式を終えました。段取り自体から式の流れから、若干の「ダラダラ感」があったのは否めず導師としての反省点も多いですが、列席して下さった保護者の皆さんにも頷いて頂ける法話も出来たであろうと、勝手な自己高評価を以て専有道場を後にしました。

場を変えて易筋行へ。白帯組は私と「手刀打」と「上受」の練習、色帯組はNさんKさん中心に「切返抜」・「切小手」・「腕十字」・「立合掌固」を。

白帯達に初めて何かを伝える時は、極力全員揃っている時にした方が良いだろうと思うものの、参座日数・参座率・参座する曜日が各々によって違う為、なかなか全員が揃ってスタートと言う訳にはいきません。今日ようやく全員に「手刀切」と「手刀打」の違いを説明出来るぞ~と思っていたら、入門式には列席してくれた8月入門のK君が、15時頃からお父さんと釣りに行くとの事で早上がり。たまに土曜日出勤にもなるK君のお父さんが「今日は休みだから、釣りに連れてくわ」と言っていたとお母さんから伺い、その父子関係が良いなぁと微笑ましいものの「なかなか伝えたい事が伝わらんのぅ」と悩ましくもありますが、そもそも習熟度も含めて全員が「揃う」事は不可能な訳で。木曜日にR君に先に「手刀切」・「手刀打」を伝えた様に、相手や状況によって伝える内容と伝え方を工夫して行くしかありません。「先にやった人は次は2回目になる訳だから、初めて聞いた人に教えてあげられるくらいになる為にしっかりやろうか!」との言葉を必ず言って、都度都度の集中度を挙げて行く事も出来そうです。体験会の時期も含めて2~3ヶ月経って、「この子には、このアドバイスが必要」・「この顔触れの時は、こんな練習方法」・「この瞬間には、この言葉を言えばテンションが揚がる」というものが何とな~く掴めて来た気がします。

性格も運動能力も違えば家の方針・都合も違う人々が集って「家族」を形成していくのですから、人が来てくれる事をしっかり「感謝」して多少のズレや停滞感も許容出来るだけの幅を持ちつつ、進むべき道を進み高めるべき部分は着実に高めていける様に、それぞれの人に必要なアプローチをしていきたいと思います。